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初恋  作者: 日下部良介
92/109

92.最終学年

新年度。

 最終学年ではクラス替えが行われない。受験に向けて、慣れた環境で学校生活を送れるようにと。席も出席番号順で一年を通す。

「ずっと一緒だね!」

 僕の隣の席で彼女が言う。

「その先も一緒に居られるように頑張んなきゃ」

「私も。推薦取り消されないにしないとね」


 中学生活最後の一年、その後も一緒に居られるように僕たちはお互いに頑張ろうと誓った。


 だけど、神様はそんな僕たちに嫉妬したかのように運命をもてあそぶ…。




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