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86.おみくじ
賽銭を置いて、両手を合わせて願い事を唱える。唱え終わってからチラッと彼女の方を向く。彼女はまだ願い事を唱えている。僕の視線に気付くと、にっこり笑って一礼した。
「どんな願い事をしたの?」
「内緒」
僕の問いかけに悪戯っぽい笑みを浮かべて彼女はそう答えた。
参拝の後、二人でおみくじを引いた。彼女が僕のおみくじを覗き込む。僕のは“小吉”だった。
「あら、ずいぶん中途半端ね」
僕は苦笑する。
「坂本さんは?」
「内緒」
賽銭を置いて、両手を合わせて願い事を唱える。唱え終わってからチラッと彼女の方を向く。彼女はまだ願い事を唱えている。僕の視線に気付くと、にっこり笑って一礼した。
「どんな願い事をしたの?」
「内緒」
僕の問いかけに悪戯っぽい笑みを浮かべて彼女はそう答えた。
参拝の後、二人でおみくじを引いた。彼女が僕のおみくじを覗き込む。僕のは“小吉”だった。
「あら、ずいぶん中途半端ね」
僕は苦笑する。
「坂本さんは?」
「内緒」
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