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初恋  作者: 日下部良介
77/109

77.えっ! お泊り!?

「時間は大丈夫?」

「実は今夜は尚子の家に泊まることになっているの」

「えっ?」

 僕は一瞬、彼女の言っていることの意味が解らなかった。そこへ母が客用の布団を運んできた。

「着替えは私のだから大きいかも知れないけど」

 僕は彼女と母を交互に見た。二人の間では既にそういう話が成立している様だった。

「いつの間に?」

「へへへ」

 彼女はペロッと舌を出した。

「修平、変なことをしちゃだめよ」

 そう言って、母は部屋を出て行った。




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