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初恋  作者: 日下部良介
75/109

75.パーティーの後

 木原の父親はパーティーのための料理を奮発してくれた。

「こんなに豪華な料理、大丈夫なのか?」

 僕は木原に尋ねた。

「気にするな」

 木原は笑って答えた。そして、シャンパンを開けた。もちろんノンアルコール。

「乾杯!」

 4人でグラスを合わせる。


 パーティーが終わり、木原は尚子を。僕は彼女を送って行くために店の前で二手に分かれた。

「楽しかった」

「そうだね」

「今から行ってもいい?」

「えっ?」

 僕は時計を見た。8時過ぎ…。




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