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初恋  作者: 日下部良介
68/109

68.帰宅

 試合が終わると僕たちと部員たちは同じ電車で帰ってきた。僕たちは駅で解散した。部員たちは学校までも同とのことだった。別れ際、彼女が手を振った。僕もそれに応えた。


「お茶でも飲んでいかないか?」

 木原に誘われたけれど、僕はそのまま帰宅した。二人がイチャイチャするのを見せつけられるのはごめんだったから。


 帰宅して間もなく彼女が訪ねてきた。

「約束したでしょ。だから私を描いて」

 僕は黙ってスケッチブックを開いた…。




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