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63.お守り
「ステキ…」
スケッチブックを開いた彼女が言う。あのシーンのデッサンを見て。
「門限は大丈夫なの?」
「ここは外じゃないから」
「ならいいけど…」
「これ、貰ってもいい?」
「えっ?」
「だってこの絵、私だけしか描いてないもの。広報には出せないでしょう?」
「そんなことはないよ…」
人の話を聞いていないのか、彼女は既にその絵をスケッチブックから切り離していた。
「お守りにするから」
翌朝、僕は早めにチェックアウトした。
「ステキ…」
スケッチブックを開いた彼女が言う。あのシーンのデッサンを見て。
「門限は大丈夫なの?」
「ここは外じゃないから」
「ならいいけど…」
「これ、貰ってもいい?」
「えっ?」
「だってこの絵、私だけしか描いてないもの。広報には出せないでしょう?」
「そんなことはないよ…」
人の話を聞いていないのか、彼女は既にその絵をスケッチブックから切り離していた。
「お守りにするから」
翌朝、僕は早めにチェックアウトした。
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