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初恋  作者: 日下部良介
57/109

57.1枚の写真

 一回戦を突破した彼女たちは午後からもう一試合やる。彼女たちは午後の試合に備えてミーティングに入った。そこで勝ち上がれば翌日の準決勝に進む。


 僕たちは施設内の喫茶室で時間をつぶした。木原が撮影した写真のデータを見せてくれた。どの写真も選手たちの生き生きとした姿が映し出されていた。

「凄いな!」

「どうだ、見直したか」

 僕はその中から1枚の写真をタブレットに送ってもらった。そして、スケッチブックを取り出した。




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