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55.ベンチ
僕は木原に促されてうちのチームが入った三塁側ベンチ上の観覧席へ移動した。
もし、うちのチームが一塁側だったら、僕は木原と一緒に残っていた。それには理由があった。
移動した先ではすぐに尚子が隣の席を示し、僕はそれに従った。
試合前の練習を終えた選手たちがベンチに戻ってきた。
「桂子、頑張ってね」
尚子の呼びかけに彼女が答える。
「任せといて…」
そして、僕の方を見る。
「島田君、いい絵を描いてね」
僕は黙って頷いた。
僕は木原に促されてうちのチームが入った三塁側ベンチ上の観覧席へ移動した。
もし、うちのチームが一塁側だったら、僕は木原と一緒に残っていた。それには理由があった。
移動した先ではすぐに尚子が隣の席を示し、僕はそれに従った。
試合前の練習を終えた選手たちがベンチに戻ってきた。
「桂子、頑張ってね」
尚子の呼びかけに彼女が答える。
「任せといて…」
そして、僕の方を見る。
「島田君、いい絵を描いてね」
僕は黙って頷いた。