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初恋  作者: 日下部良介
47/109

47.特訓開始

 休日の市民プールは込み合っていた。

「取り敢えず、潜ってみて」

 彼女に言われて水中に顔を鎮める。しばらくして顔を出す。ただ潜っているだけなら、長く潜っていられた。けれど…。

「目を瞑ってちゃだめよ」

 再び潜る。目を開けようとしたけれど無理だった。

「それじゃあ、まっすぐ泳げないわ」

 何度かやってみてどうにか目を開けられるようにはなった。


 次の休日も彼女と市民プール。

 彼女と一緒に居られるのはうれしいのだけれど…。




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