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初恋  作者: 日下部良介
44/109

44.親友のアシスト?!

 休み時間。尚子が席を立とうとする。木原がそれを引き留めた。

「俺の隣は嫌か?」

「何よ、急に」

「俺はお前の隣になってすごく嬉しいんだけど」

 木原のその言葉に尚子はチラッと僕の方を見た。けれど、席に留まり木原に向き直った。

「それって告白?」

「そうだ」

「でも、私は…」

「知ってるよ。けど、あいつは…」

 そう言って木原は僕たちの方を見た。僕は思わず目をそらした。そらした方には彼女の顔があった。

 彼女は僕に微笑んだ。



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