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初恋  作者: 日下部良介
41/109

41.浴衣姿の彼女

 彼女を連れて帰った僕を見て母が嬉しそうに言った。

「あら! いらっしゃい。ちょうどよかったわ。ご飯食べて行って。お祭りじゃあ、どうせ大したものは食べていないんでしょう?」

 母は勘違いをしているのだろう。夏休みに入って彼女が毎日家に来ているから。

「はい! いただきます。お母さん」

 にっこり笑って彼女は僕より先に上がり込んだ。


 食事を終えると僕はスケッチブックを開いた。浴衣姿の彼女はいつもに増してきれいだった…。



 



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