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40.夏祭り、その帰り道
僕たちは参道の出口で別れた。
一人で歩く帰り道、僕は自分の手を眺めた。彼女が触れてきた手を。柔らかな感触とほんのり暖かい温もりがまだ残っている。
しばらくすると、後ろから声を掛けられた。息を切らした彼女がそこに居た。
「歩くの早いよ」
「えっ! なんで?」
「さっきは尚ちゃんが居たから話せなかったし…。ねえ、今から行ってもいい? 今日はまだ書いて貰っていないし」
僕が答えるより先に彼女は僕の手を取って歩き出した。
僕たちは参道の出口で別れた。
一人で歩く帰り道、僕は自分の手を眺めた。彼女が触れてきた手を。柔らかな感触とほんのり暖かい温もりがまだ残っている。
しばらくすると、後ろから声を掛けられた。息を切らした彼女がそこに居た。
「歩くの早いよ」
「えっ! なんで?」
「さっきは尚ちゃんが居たから話せなかったし…。ねえ、今から行ってもいい? 今日はまだ書いて貰っていないし」
僕が答えるより先に彼女は僕の手を取って歩き出した。