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初恋  作者: 日下部良介
24/109

24.進路は決まっている

 試験が終わると順位が貼りだされる。

 僕は22番だった。初めて順位を落とした。

 クラスでは4番。ここはキープ。

 他のメンバーはと言うと…。

 彼女が42番。クラスで6番。

 裕子が84番。クラスで14番。

 高橋が67番。クラスで11番。

 柴田が96番。クラスで15番。

 そして、木原は…。


「どうせ進学はしないし」

 家業の食堂を継ぐと言う木原はテストの成績には頓着しなかった。

「私、女将になれるかしら…」

 裕子がボソッと呟いた。





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