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初恋  作者: 日下部良介
22/109

22.木原は情報通

「島田君って、南さんと仲がいいのかと思った」

 高橋が言った。

 200mのゴール後のことだ。

 高橋と南は1年で同じクラスだった。


「名前を呼ばれたから…」

「島田君も修平だもんね」

 彼女のフォローがありがたい。

「南と君塚が付き合っているのを知らないのか?」

 木原の話にみんな驚く。

「なんでお前がそんなこと知っているんだ?」

「まあ、色々」

 木原は口を濁す。


 脱線した話を裕子が戻す。

「でも、いちばん驚いたのはリレーだよね」


 


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