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初恋  作者: 日下部良介
15/109

15.高鳴る鼓動

 彼女は続いて走り高跳びに出場した。

 こちらは全学年の代表が一緒に競う。

 彼女は3年生2人と最後まで競う形になったのだけれど、さすがに3年生には勝てず、3位の成績だった。


 そして、200m。

 競技を終えて戻って来る彼女が手を振ってくれた。

「修平、頑張れー!」

 彼女に名前で呼ばれた。

 ドキッとした。

 心臓の鼓動が高鳴る。


「位置について」

 スターターがコールする。

「よーい」

 僕は神経を研ぎ澄ます。

 ピストルの音がなった…。




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