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初恋  作者: 日下部良介
108/109

108.合格発表

 見るのが怖いと言って尚子はついてこなかった。僕たちは順番に合格者の番号を確認していく。


「あった!」

 まず、彼女の番号が見つかった。

「僕も」


 そして、尚子の番号を見つけた僕たちは両手を高くあげてハイタッチした。

「やったー!」

 すぐに尚子に電話した。


 木原の家に集まった僕たちを豪華な料理が迎えてくれた。

「今日はお祝いだから盛大にやってくれ」

「アルコールは無しだよ」

 僕は彼女に念を押す。彼女はペロッと舌を出した。




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