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初恋  作者: 日下部良介
104/109

104.模試

「ウチで勉強してみないか?」

 彼は芸大の理事を務めているのだと言った。

「まだ中3なので」

「そうか、じゃあ、三年後に待ってるよ」

 そう言って彼は立ち去った。


 新学期が始まると統一模擬試験が行われた。僕も彼女も志望校の合格ラインを余裕で超える成績だった。

「あとは今のレベルをキープ出来る様にしよう」

「うん。少し安心した」

 僕たちは時間使い方を考えながら受験に備えようと話し合った。


 そして、いよいよ受験を迎える…。




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