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103.見る目
「僕はこの作品を推したんだけどね…」
彼はそう言って僕の絵をしみじみと眺めた。
「そうでしょう! 私もこの絵が一番好き」
それは美術室で彼女が選んでくれた絵だった…。
僕が彼女に恋をした。その瞬間の彼女の笑顔を描いた。そして、それを彼女が選んだのだ。
「単品だけならいい線行ったかもしれないのに残念で仕方ないよ」
このコンクールは2点出展しなければならなかった。つまり、自分で選んだ作品が足を引っ張ったことになる。
「僕はこの作品を推したんだけどね…」
彼はそう言って僕の絵をしみじみと眺めた。
「そうでしょう! 私もこの絵が一番好き」
それは美術室で彼女が選んでくれた絵だった…。
僕が彼女に恋をした。その瞬間の彼女の笑顔を描いた。そして、それを彼女が選んだのだ。
「単品だけならいい線行ったかもしれないのに残念で仕方ないよ」
このコンクールは2点出展しなければならなかった。つまり、自分で選んだ作品が足を引っ張ったことになる。
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