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永久の戦艦 大和  作者: 呉提督
78/88

マリアナ沖大海戦 20

それはあまりに鮮やかな一撃だった。

岩本率いる烈風隊68機は

約4倍の米攻撃隊を直上から襲撃し、

初撃で52機を撃墜した。


烈風隊は高速で下方へ突き抜けると、

優勢な空戦エネルギーを生かし、

再上昇。米攻撃隊に反復攻撃を加える。

F6Fヘルキャットは爆撃機護衛のため、

爆撃機の側を離れられず、

烈風の縦横無尽の攻撃をただ黙って耐えるしか

なかった。


それでも、爆弾を投棄して帰投した

機体を除いても、100機を超える米軍機が

日本機動艦隊の上空に侵入した。



日本艦隊が接近する米軍機に猛烈な

対空射撃を開始する。

空母直掩の烈風30機も雷撃機や

爆撃機を妨害すべく飛び出していく。



「敵機4、直上!!急降下ァァァ!」


「左舷雷撃3、8時方向!」


無論、米軍機の攻撃は2隻の装甲空母、大鳳と白鳳に

集中した。

2隻はこれもまた見事な操舵で雷撃をかわしていく。

だが、さすがに急降下爆撃までは避けられない。


ヒュゥゥゥゥと空気を切り裂く不気味な音が

いくつも迫り、大鳳の甲板に閃光が走った。


「本艦中央部に50番命中!損害なし!」


それだけでは終わらない。

日本空母の飛行甲板をなんとしても

貫かんと、ヘルダイバーが殺到する。



またしても大鳳の甲板に閃光が走り、

震動が艦橋を襲う。

しかし、その飛行甲板は焼け焦げただけで、

決して貫かれることはなかった。


空襲は20分ほどで終了した。

大鳳は爆弾6発を被弾。

白鳳も爆弾5発と魚雷1本を受けた。

従来の日本空母なら、廃艦になる被害である。

それだけ米軍機の空襲は激しかった。



結局、米軍の空襲はこの1回で終了した。


第二機動艦隊は見事、米軍機誘引という

その役割を果たしたのだった。


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