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永久の戦艦 大和  作者: 呉提督
45/88

欧州の魔王 2

空軍偵察機からの緊急連絡――――――


ロンドンの北東180海里の地点に

突如、ドイツ艦隊10隻が

出現した。


戦艦ビスマルクとその姉妹艦ティルピッツ、

高速戦艦シャルンホルスト

重巡アドミラル・ヒッパーとプリンツ・オイゲン、

駆逐艦4隻、


そして・・・

その艦隊の中央を航行する

超大型戦艦。

その名はフリードリヒ。

欧州のあらゆる戦艦を超越した欧州の魔王である。

その要項を見ればいかに化け物じみた

戦艦であるかがわかるだろう。



戦艦フリードリヒ


全長:305.0m

全幅:42.8m

基準排水量:83250トン

常備排水量:90000トン

満載排水量:96550トン

機関出力:260000hp

最大速力:30.2ノット


主兵装


SK C/38 46cm(45口径) 連装砲 4基8門

SK C/28 15cm(55口径) 連装速射砲 6基

SK C/33 10.5cm(65口径) 連装高角砲 12基

SK C/30 3.7cm(83口径)連装機関砲 10基

C/38 2cm(65口径)四連装機関砲 2基&同単装機関砲12基 


航空機

アラド196水上機 4機



現時点で日本最強の武蔵型戦艦ですら、

基準排水量64000トン、満載排水量72000トン

なのに、このフリードリヒはそれを10000トン以上

上回っている。

戦艦は巨大化すれば当然運動性能は低下し、

被弾しやすくなるため、一概に排水量が

大きい=強いとは言いがたいが、

それでも、このフリードリヒは圧倒的だった。


ビスマルク級の設計を元に

機関をオールディーゼルに変更。

それにより、煙突が2本になっている。

また、舷側装甲は395mm、甲鈑装甲は205mmで、

ビスマルク級の弱点とされていた水平防御も

改善されている。

また、艦全体が二重装甲で覆われており、

武蔵型よりも装甲厚こそ薄いものの、

全体防御方式によって、航空機、潜水艦に

対する高い防御力を獲得。

また、ビスマルク級では貧弱だった

対空射撃も高角砲の増強と射撃管制の見直しに

よって向上。


主砲は武蔵型と同じ46cm。

1938年に若手造船官が日本から持ち帰ってきた

技術も使用されている。


なお、この時ドイツからは精密機器(レーダーなど)や、

電気溶接の技術が日本に輸出された。



ビスマルク級が対戦艦よりも

北海、大西洋における通商破壊を念頭においた

小回りの効く高速戦艦であり、

キール運河の制約が加えられていたのに対し、

このフリードリヒは、ヒトラーの

野望を叶えるべく、ドイツの技術のすべてを

つぎ込んで建造された不沈艦であり、

イギリス戦艦との決戦に完勝することが

この艦の建造目的だった。



1938年春に設計完了。

ヒトラーはただちに建造を開始するよう

命じ、同年夏から建造が開始された。

第二次世界大戦が始まった後も工事は順調に進み、

1940年1月進水。

1942年7月3日、およそ4年の歳月を経て

竣工。1ヶ月の訓練ののち、今回の出撃が決定。


3隻の戦艦と6隻の護衛を伴い、イギリス本国艦隊を

撃滅すべく、その姿を北海洋上に現したのであった。



さて、この報告を受け、チャーチルは

本国艦隊はもちろんのこと、

地中海に展開するH部隊も呼び戻し、

イギリス海軍の総力をあげてこの魔王を

沈めようと目論んだ。


イギリスVSドイツ


第二のユトランド沖海戦が生起しようとしていた…。


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