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永久の戦艦 大和  作者: 呉提督
27/88

牧野の戦争

連合艦隊が南方作戦を成功させている頃、

呉では彼が忙しく働いていた。


牧野茂は2ヶ月前の1941年12月に

武蔵型戦艦一番艦武蔵を世に送り出し、

現在は呉でA-150の建造を指揮している。


彼の仕事はなにもそれだけではない。

マル4計画で建造が決まった重巡洋艦の

設計もそのひとつである。


「前の鈴谷型はとてもよい船だ。

これを、こう…改良して…」


一から作っていては間に合わない。

牧野は鈴谷型巡洋艦をベースにいくつか

改良を施すことに決めた。

なぜならば、今回の巡洋艦は、A-150の

護衛としての役割を背負っているからである。


A-150は制空権を失った状況下でも

戦闘できるよう想定されているが、

敵の戦闘機と互角に殴りあうためには

高い防空能力をもった護衛艦の存在が

不可欠なのだ。



改鈴谷型重巡洋艦


全長:200.8m

最大幅:20.6m

満載排水量12500トン

主機:艦本式タービン4基4軸 152000馬力

最高速:35ノット

航続距離:6300海里、16ノット


主兵装

主砲:50口径二号20,3cm連装砲4基

副砲:九八式10cm高角砲8基

魚雷発射管:なし(撤廃)



この要項をみてもわかるとおり、

この巡洋艦は魚雷発射管を

全廃し、そのかわり、最新式の10cm高角砲を

従来の巡洋艦の4基から倍の8基に

増やしている。


魚雷発射管の撤廃にはいくつか理由があった。

まず、高角砲増設のスペースを確保するため。

次に、敵機の爆弾命中による魚雷の誘爆を防ぐため。

そして、A-150と行動を共にする以上、

魚雷を使う場面はないと判断したためである。


この改鈴谷型重巡洋艦の設計案は

1942年3月に艦政本部に提出され、

ただちに承認された。



A-150も既に竜骨は出来上がり、

次の作業に進んでいる。

だが、そう簡単に完成とはいかなかった…。

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