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永久の戦艦 大和  作者: 呉提督
20/88

真珠湾上空、敵影なし!1

更新遅れました。

理由は活動報告に書いたとおりです。

3月は更新早くします…

1942年 1月4日 06:31 (ハワイ時間)



雲が見え隠れする冬の太平洋の空。

雲量は6で、視界も良好とまではいかなくとも

決して悪くない。

日本空母天城を発艦した攻撃隊隊長の

淵田美津雄は、後を付いてくる列機の姿を

もう一度確認した。

抜け落ちはない。



空母を発艦してからハワイまでは

およそ1時間45分の道のりである。

それまで敵の戦闘機や哨戒機に見つからないよう、

細心の注意を払わなければならない。


攻撃隊は二次に分かれており、

一次は一波と二波で役割を分けている。

まず、第一次攻撃隊一波が

ハワイオアフ島のほぼ中央にあるホイラー、

南方にあるヒッカム、両陸軍飛行場を

急降下爆撃ならびに水平爆撃で完全に

無力化。

続いて二波が真珠湾に突入し、

米空母、米戦艦へ雷撃。

第二次攻撃隊は真珠湾の港湾施設の粉砕と、

虫の息となっている艦船への介錯が

主な任務である。



一波が発艦した20分後には

二波も発艦を開始しており、各空母艦内では

第二次攻撃の準備が行われている。





・・・・・・

1942年 1月4日 07:48 (ハワイ時間)



空母を飛び立っておよそ一時間半。

雲の切れ目を抜けた淵田機は眼下に

真珠湾を捉えた。


「隊長!真珠湾です!」


なんと美しい島だろう。

年中常夏のこの島は1月でも緑が広がり、

マリンブルーの海には太陽光が反射し、

キラキラと輝いている。


「上空に敵機は見えるか!?」


「いえ、いません!」


「よし!」



同時に後部座席の電信員がキーを叩いた。


『真珠湾上空二敵影無シ!真珠湾上空二敵影無シ!』


攻撃隊は2手に分散する。

水平爆撃隊は高度を1500まで下げ、

急降下爆撃隊は高度3000まで上昇する。


「全軍突撃せよ!繰り返す、全軍突撃、

米艦隊を粉砕せよ!!」


休む間もなく、電信員がト連送を行う。

全軍突撃の合図だ。


真珠湾上空にまんまと侵入した日本軍機

186機は、ホイラー飛行場に殺到、

一斉に爆撃体勢に入った。


「目標、P39隊列!投下!」


淵田機の投下した爆弾は

P39をスクラップに変えてしまった。

ここに、日米戦争の火蓋が切って落とされたのである。




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