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永久の戦艦 大和  作者: 呉提督
19/88

ニイタカヤマノボレ0105

1941年12月31日



大晦日、荒波の北太平洋を

数十隻の艦隊が進んでいる。

無論、真珠湾空襲機動部隊である。



日本海軍真珠湾空襲機動部隊


第一航空艦隊 - 司令長官:南雲忠一中将、参謀長:草鹿龍之介少将



第一航空戦隊 - 南雲長官直率、空母 天城、赤城、葛城

第二航空戦隊 - 司令官 : 山口多聞少将、空母 雲龍、蒼龍、飛龍

第五航空戦隊 - 司令官 : 原忠一少将、空母 翔鶴、瑞鶴、空鶴


艦載航空機634機

(零式艦上戦闘機204機、九九式艦上爆撃機213機

九七式艦上攻撃機217機)


第三戦隊 - 司令官 : 三川軍一中将 戦艦 金剛、榛名

第八戦隊 - 重巡洋艦 利根、筑摩


第一水雷戦隊 - 司令官:大森仙太郎少将、軽巡洋艦 阿武隈

第一七駆逐隊 - 駆逐艦 谷風、浦風、浜風、磯風

第一八駆逐隊 - 駆逐艦 陽炎、不知火、霞、霰





各艦の艦内では新年と必勝を祝う

ささやかな宴会が催され、

兵士たち、特に搭乗員たちは一時の

平和な時間を楽しんでいた。


天城戦闘機隊の

笹山飛曹長もそのひとりである。


「笹山飛曹長!どうぞ!」


列機の佐々木一飛兵が酒を注いでくれた。

まだ若いが確かな腕をもつ搭乗員である。


「おう。ありがとよ。」


「飛曹長、前例のない作戦と伺いましたが、

果たして・・・」


佐々木は空気を読んで言葉を詰まらせた。

笹山が助け船を出す。


「そんなこと考えなくていいぞ。

俺たちは目の前の敵機を落とす。ただそれだけよ。」


そう言って笹山は酒を飲み干した。

あちこちから『同期の桜』が聞こえてくる。

そんな中でも艦隊は対空、対潜警戒を

厳としており、

真珠湾を攻撃範囲にとらえるまであと3日である。



そして、艦隊を率いる南雲もまた

参謀たちと乾杯している。


その時、伝令が部屋に飛び込んできた。


「失礼致します!連合艦隊司令部からです!

『ニイタカヤマノボレ0105』」


それを聞いた参謀たちは一斉に立ち上がった。


「ついに来たか!」



―――ニイタカヤマノボレ0105――――



日米開戦はもうすぐそこである―――



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