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友達たくさんできるかな。  作者: まーりん
15/17

15話 訪れる幸せの先にあるもの

どーも、まーりんです!

2ヶ月…嘘だろ…2ヶ月空けてしもた…ごめん。

…んでね、今回は…忘れてるかもしれんけど宴会の準備からの宴会です。


それではゆっくり見ていってね!

宴会当日。霊夢と紗稀は宴会に向けての準備の最終チェックをしている。もちろん面倒くさがりの霊夢から言い出す訳もなく…紗稀がしようと言ったからしているのだ。


「紗稀ー!そっちは大丈夫そう!?」


「うん!えへへ〜!もうそろそろ来てくれるかな!?たくさん来るかな!?」


霊夢がどれだけ面倒くさがりでも、紗稀のこの笑顔には勝てないのだ。これだけ楽しみにしていると…とことん付き合ってあげたくなってしまう。


「フフッ…来るわよ。楽しみ?」


「うん!少し恥ずかしいけど…霊夢も一緒だし、友達たくさんつくるの!」


さらりと言っているが…霊夢からしたら自分だけ優遇されているようで嬉しさが込み上げてくる。しかし紗稀はそれに気付いていない。無意識のあざとさなのだ。


「そ、そう。み〜んな友達になってくれるわよ。」


「そうだといいな〜!」


「…紗稀ってさ、幻想郷に来てから…何人友達できた?」


「ん…霊夢でしょ?紫さんに萃香さんに慧音先生に永琳さん、うどんげさんにてゐに輝夜さんに文さんに魔理沙だから…」


紗稀は指を折りながら1人1人名前を上げていく。関係ないが…真っ先に自分の名前が出てくるのは少なからず嬉しいものだ。


「たった数日でそんなに友達ができてるのよ?少しずつだけど…紗稀は変わってるんじゃない?」


「それね、私も思ってたの。んで…分かったんだ。それは霊夢のおかげなんだって。」


「私のおかげ…?」


霊夢は首を傾げる。全く心当たりがない訳ではない。しかし紗稀の口から聞きたかった。


「うん。霊夢が幸せを教えてくれたから…霊夢が家族になってくれたから…変われたの。いや…変わろうって思えたの。今の私には一緒に笑ってくれる人が…霊夢がいるから。」


「…凄くいい事を言ってるんだけど…1つだけツッコンでもいい?」


「…え?な、何か変なこと言った…?」


「違う違う。紗稀ってさ、普段はオドオドしてるのに…どうして心に響くことを言う時ってそんなにハキハキ喋るのかなって。」


今だってそうだろう。霊夢がツッコンでいいか聞いた瞬間にオドオドし始めたのだから。


「…わ、分かんないよ。だって…スラスラ言えるんだもん…」


「不思議ねぇ。でも…そのギャップも良いわ。」


「う…ぅん…?な、何か嬉しくない…」


なんとも言えない顔をしながら紗稀は首を傾げる。


「まぁそれだけ紗稀が可愛いってことよ。」


「ん…なら…嬉しい…」


少し照れながらはにかむ紗稀を見て、霊夢も自分が変わった所を考えていた。


「フフッ…少しと言うか…私も変わったわねぇ…紗稀と出会ってから…」


「…変わったの?」


紗稀の問いかけに霊夢は頷く。少し所ではない、紗稀と出会う前の霊夢を知っている者ならほとんどが変わったと言うだろう。


「萃香が言ってたでしょ?無愛想だって。その通りよ。基本的に…あんまり人と深く関わろうとは思ってなかったの。」


「…言ってた。でも…私には…そうは思えないよ。」


「だから変わったのよ。理由なんて自分でも分かんないわ、紫からあなたの生い立ちを聞いた時…どうしても関わらない訳にはいかなかったの。」


同情かもしれない、話を聞いただけで紗稀の辛さを理解したつもりになっていたのかもしれない、しかし今の霊夢には同情や、理解したつもりなんて軽い感情はない。


「紫から話を聞いて、紗稀とお喋りしていく内に…普段は人の過去に干渉しない私が…どうしても気になった。紗稀の何を見た時だと思う?」


「…霊夢がたくさん褒めてくれた…笑顔…」


決して自惚れなどではない。霊夢や他の人にたくさん褒められて、紗稀は自分の笑顔に自信を持てるようになったのだ。


「正解よ。初めて紗稀の笑顔を見た時……あの笑顔には悲しみが溢れていた。その時に…私が紗稀の満面の笑みを引き出そうって思った。」


「…だから…変わったの?」


「結果的にはね。自分から変わろうって思えた訳じゃない。だけど変化はすぐに表れたわ。萃香が泊まりに来た日の夜に。」


「…早いね。」


霊夢だって驚いただろう。萃香に丸くなったと指摘された時、霊夢は自覚したのだ。


「そうね。紗稀と出会った日だものね。」


「…霊夢が言ってくれた…私の魅力ってまだ分かんないけどさ…」


「けど?」


「私も知らない魅力にイチコロ…だった……ん…じゃ…」


最後の方はモゴモゴなってしまったが…紗稀にしては珍しくふざけてみた感じだろう。


「…あ、いやいや…え?紗稀…今のって…」


「な、なんでもない!」


「だって…私の魅力って…」


「なんでもないってば!」


自分のやったことを少し後悔しながら霊夢の言葉を否定していく紗稀。しかし霊夢は紗稀をからかっている訳ではない。


「いやぁ…珍しいこともあるもんね…」


「…言わなければよかった…」


「フフッ…まぁ確かに紗稀の魅力にイチコロだったんだけどね。」


「いいもん……霊夢も萃香さんも褒めてくれたもん…」


少しいじけてしまった紗稀を微笑ましく思いながら霊夢は紗稀の頭をポンポンと撫でた。


「…何度だって褒めてあげるわ。紗稀の笑顔は…本当に美しいんだから。」


「嬉しい。笑顔なんて…今まで褒められたこと無かったから…」


「紗稀、あなたのことは皆が知ってくれるし、褒めてくれる。もちろん笑顔だけじゃないわ。紗稀の全部を見て、全部を褒めてくれるわよ。」


「そうだといいな……」


「ってかそのために宴会を開くんだから。恥ずかしいのなら私から皆に紹介してあげるし。」


恐らく紹介する前から絡んでくるだろうが…あえて紗稀には言わない。


「…うん。でも…私も頑張って自分から声かけてみる…」


「そっか。いいと思うわよ。それが出来なくても、あたふたしてる紗稀を見て楽しむとするわ。」


「えっ!?止めてよ霊夢!」


「え〜?別にいいじゃないの。多分皆が可愛いって思うわよ?」


そう言われても素直に喜べない。紗稀からしたらあたふたしていたら救いの手を差し伸べて欲しいだろう。


「可愛いって思う前にたくさん話して欲しいんだけど〜!」


「あ〜…どうかしらね。紗稀のいつもの笑顔が出たら多分話す前に可愛いって思うと思うけど…」


「そうじゃなくて…あたふたしてたら話しかけてってことなんだけど…」


「フフッ…それはどうかしらね。」


「むぅ…!酷いよ霊夢…!」


プゥと頬を膨らませてむくれる紗稀。しかしそれは霊夢にとって可愛さを強調するためにしか見えない。


「はいはい可愛い。ねぇ紗稀…あなたは怒りたいのか可愛さを見せつけたいのか…どっち?」


「怒ってるの!」


「ん…ごめんね。可愛さに目が行って…怒ってるのか分かんないわ。」


霊夢にとってはサラッと照れさせるつもりで言った言葉だったが、紗稀はバカにされたように捉えたのだろう。ジト目で霊夢を見ている。


「霊夢ー!怒ってるって言ってるでしょ!」


「はいはいごめんごめん。ねぇ紗稀、そろそろ皆が来る頃だと思うんだけど。」


「えっ!あぁ、ダメだよ霊夢!まだ全部終わってないんだから!」


「えぇ……もう終わりでよくない?」


とても面倒くさそうな顔をする霊夢。普通の人なら終わりにする所だが…紗稀には通用しなかった。


「よくない!ほら、次は何を確認する!?」


「そうなると思ってたわ……って言っても本当に次で終わりになるわよ?最後はお酒の確認ね。」


「お酒…?萃香さんが持ってくるって言ってなかった?」


「神社にもあるわよ。紗稀と一緒だからわざわざ出さなかっただけでね。」


そう言われた時、萃香に飲まされたあのお酒の味が紗稀の脳裏によぎった。


「…その方が助かる…」


「うぇえ…変な味ぃ…って言ってたもんね。」


「不味かったもん……」


「まぁ紫にジュースをお願いしてるから…多分大丈夫だとは思うけど…」


むしろ無かったら紗稀の飲み物がなくなるのだ。困る所の騒ぎではなくなってしまう。


「無かったら人里に連れて行ってもらうもん…」


「いいわよ。一緒に飛んで行きましょうか。」


「ホント!?」


一瞬で目を煌めかせて、顔を上げる紗稀。その様子からどれだけ楽しみにしてるのかが分かる。


「フフッ…ホントよ。そんなに飛ぶのが好きになっちゃった?」


「うん。フワフワして…でも風を切る感じがして…凄く楽しかったの!」


「…人里に行くのとは別に…また飛んであげるとしようかしらね。」


ここまで楽しそうに語る紗稀を見ると多少面倒でも連れて行かないといけなく感じる。


「え!?いいの!?」


「…いいわよ。」


「ヤッター!ありがと霊夢!」


「…断れる訳ないわよねぇ…」


ぽつりと呟いた霊夢の言葉は紗稀に届くことはなく、霊夢は嬉しいような、困ったような様子でため息をついた。


「霊夢!お酒ってこれ!?」


「…そうよ。それ、持って来てくれる?」


嬉しそうにお酒を持ってくる紗稀を見て、面倒くさいことでもやろうと思ってしまう霊夢は困りながらも…どこか楽しげだ。


「うん!たっくさんあるね!」


「まぁ1人だと飲み切れないし…誰かと飲むとしてもお酒を持ってくる奴もいるしね。」


「今日は無くなっちゃうくらいたくさん来てるれるかなぁ…」


「フフッ…心配しなくても大丈夫よ。」


紗稀を慰めるかのように紗稀の頭を撫でる霊夢。すると外から魔理沙の声が…


「おーい!紗稀ー!私が来たぞー!」


魔理沙を出迎えるために縁側に行き、魔理沙の姿を探す。


「あっ!魔理沙だ!まーりーさー!」


「…うわぁ…凄い人数ね…」


魔理沙の後ろにはゾロゾロとたくさんの人…いや、妖怪がお酒や食べ物を持って来ていた。


「おう!見てみろよ!たくさん来たぜー!」


「さぁ紗稀!バカみたいにデカい宴会の始まりさ!」


「萃香さんも!」


「あやや!紗稀ちゃん、元気でしたか!?」


萃香や文だけではない。慧音や紗稀と出会ったことの無い人まで紗稀に手を振っている。


「文さんもいる!わぁ!やったやった!凄いよ霊夢!たくさん来てくれてるね!」


「これは…ちょっと予想外だわ……」


驚きもあるが…流石にこれだけの人数が神社に入り切るのかが不安になってくる。


「霊夢!これってみーんな私の為に来てくれたのかな!?みーんな友達になってくれるかな!?」


「そうね。皆…紗稀の友達になってくれると思うわよ。」


「やったぁ!ね、ね、霊夢!早く宴会やろ!?」


「ふぅ…そうね。んじゃ……皆!入って!もうこっちの準備は終わってるから!」


紗稀の笑顔に微笑みながら霊夢は宴会に来た人達を神社へ招き入れる。そして始まるのだ。紗稀が夢にまで見た至福の時が…

どーも、まーりんです!

うん、とりあえず楽しみにしてる可愛い紗稀を書けたんじゃないかな。

さて、次回のテーマは…皆が決めてくれ!紗稀と絡んで欲しいキャラがいたら教えてクレメンス!幽香はやる!うん、まぁ絡んで欲しいキャラがいたら…教えてくれってお話。


それでは次回もゆっくり見ていってね!

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