1-2不快な羽音
朝だ...長旅のせいか体が悲鳴を上げているようだ。
そういえば朝野という医者と約束をしてしまっていたな。
面倒事に巻き込まれたのか、はたまた巻き込まれてしまったのか..
....あぁそういえば録音機材と撮影機材、セットしていたな。
そうして私はまず最初に私は撮影したものから手を伸ばした。
だが今はじっくり聞いている暇はない、なので私の協力者に協力を仰いだ
三霞島「おはよう。只木」
只木「えっあっおはようございます..三鹿島さんですよね?」
三霞島「あぁそうだが..朝早くからすまないな。」
只木「いえ..大丈夫ですけど...今から寝ようと思っていたんですがね..」
只木、こいつは昔チンピラに絡まれいたところを私が助けたのだ、
それ以来私は調べものの際には只木に頼んでいる。いわゆるオタクだ
三霞島「それはそうと今回も手伝ってほしいんだが大丈夫か?」
只木「.....はい、また映像の解析やらをすればいいんですよね?」
三霞島「あぁ今からそっちにデータを送る。調べてほしいことは映像に何かしらの影が映っているか、そしてその映像の何時頃に不可解な音が出るかだ。」
只木「音..ですか?」
三霞島「そうだ、今ニュースになっているN山に来ていてね泊まってみたこの部屋はいわくつきらしいがな」
三霞島「山、切り裂かれた死体、私の感があっていれば、犯人が分かる。」
只木「わかったよ..でも危ないと思ったら逃げてね」
三霞島「わかっている。あいつを殺すまで私は死ねないんだ、解析できたら連絡してくれじゃあな」
あいつもあいつで変わっていなかったな...変わったのは俺か...
録音機は解析が出てから時間を確認して再生すればこちらでも聞けるだろう
兎に角お腹がすいてしまった...食堂へ行こう。
場面が変わり食堂
内装は木材が主に使われており、日本人の心をしっかりとつかんでいる。
流石は旅館といったところだろうか、...朝野さんがいるな
すぐさま目に入ったじゃじゃ面をたのんだ。
近くによると朝野は私に気付いたようだ。
朝野「あっ三霞島さん!おはようございます!」
朝から元気な奴だ。
彼女は焼き魚定食らしきものを頼んでいた。
焼き魚特有の食欲をそそるにおいが私の鼻をくすぐった。
三霞島「おはよう。朝から元気ですね朝野さんは」
朝野「そりゃあご飯食べていますから!」
こういうタイプだったか...覚えておこう
そんなことより飯だ。特製肉みそと、うどんやきしめんを思わせる食感
を彷彿させるじゃじゃめん、しゃきしゃきとしたきゅうりとねぎ、
ラー油も合うだろう。かけてみるか...
からめることによっておいしさが増す..
三霞島「いただきます。....うまいなこれは」
朝野「今日はどうするんですか?やっぱりやっぱり山に行くんですか?」
三霞島「そのつもりです...警察が邪魔だなすぐにいなくなるとは思いますが」
朝野「どういうことですか?」
三霞島「いや..一応呼びかけるつもりですが多分死人が出ます」
朝野「なおさらどういうことですか!説明してください!」
三霞島「そうあわてないでくれ周りの迷惑ですよ。」
朝野「すみません..なにがあるんですか?」
三霞島「いや..それを教えるわけには..」
朝野の信用、説得
...
....
.....
自動成功
三霞島「.....わかったその代り私の言うことには従ってくださいね?」
朝野「わかりました!それでどんな話なんですか?」
三霞島「...これからいうことはすべて本当にあった話だ。幽霊とか怪奇現象なんてものじゃない」
三霞島「遭遇、見ただけで心が抉られ、叫び、憎悪するような者と私は渡り合ってきた..数年前から」
朝野「それは生き物なんですか?」
三霞島「生き物というにはあまりに恐ろしいものですが確かにそうです。」
朝野「....数年前って..三霞島さんそんな者見て大丈夫なんですか?」
三霞島「数年前のある事件を境に恐怖をあまり感じなくなったんです」
三霞島「数年前...といっても4年ほど前ですが..」
朝野「四年前って大きな事件、ありましたっけ?」
三霞島「事情が事情で情報規制されて公に公表されなかったんですよ」
三霞島「過去、私は警察という立場に身を置いていました。」
三霞島「その日はいたって普通の日で代わり映えしなかった」
三霞島「一つの通報が入る前までは...」
...
....
.....
四年前
先輩「おい、三霞島いくぞ、殺しだそうだ」
三霞島「また物騒ですね..わかりました今準備します」
こうして先輩と僕は現場に向かった
場面が変わり大きな屋敷のある門の前へ来ていた
あたりは同僚や検察官がたくさんいた。
被害者は日本へ旅行に来ていたと思われる夫婦..と、生存者の少女だ
少女はうつろな目で空を仰いでいた
両親の血であろうものが体中に付着していた..無理もない
その両親はというと体が3つに裂かれていたのだ
かぎ爪のようなもので..だがこの大きさのかぎ爪を持つ生物はいないだろう
僕はこの時から嫌な予感がしていた..僕たちはもう引き返せないところまで
足を踏み込んでいるのだと..
この状況に警察側は対処に困っていた。
宇宙人でも現れない限りこのような死に方はとても考えられないからだ
三霞島「先輩..ちょっと僕この事件にかかわらないほうがいいと思います。」
先輩「なんだおめぇびびってんのか?」
先輩はこういっていたが顔は笑っていなかった
正気度判定
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.....
成功
三霞島正気度-3
三霞島「当たり前ですよ!怖いに決まっているじゃないですか!」
三霞島「大体説明いかないでしょう!あんな死に方!」
検察A「全くその通りです高身長の外人が普通ああなりますかね」
先輩「うぅん..確かに気になるところはたくさんあるな..」
三霞島「....僕生き残った彼女に話をしてみます」
...
....
三霞島「すみません言葉、わかりますか?」
これが私とアーシェの初めての出会いだった
...
....
.....
朝野「その先はどうなったんですか?」
三霞島「あぁ..まぁまた今度話しますよ。」
朝野「はい..死体を想像しただけで気持ち悪いです..」
朝野「三霞島さん...もっと砕けた言葉遣いできないんですかぁ?」
三霞島「わかったよ..」
正気度判定
...
....
.....
朝野正気度-1
三霞島「昔話はいいとして今は山の事件だ」
三霞島「その前にいったん部屋へ戻ろうか」
朝野「わかりました食器、かたずけますね」
今思うとこの人に協力してもらって良いのだろうか。
私と違って旅行に来た一般人だ..
危なくなったら無理にでも帰るように言おう..
場面は変わり客室
三霞島「これからの予定だが、先ほども言った通り
山のふもとへ行こうと思います。」
朝野「警察に話を聞くんですよね?」
三霞島「まぁそういうことだよ」
三霞島「変なこと聞くけど君は銃は撃てるかな?」
朝野「え?何を急に..一応撃てますけど...」
朝野「これでも大学のサークルで射撃場に行ったとき
高得点出したんですから!」
三霞島「よかったよかった。じゃあ山に向かおうか」
朝野「???わかりましたけど..」
三霞島「準備をして先にロビーへ行っていてくれ」
朝野「はい、じゃあ失礼しました」
いざとなったらあいつに届けてもらった護身具が役に立つな..
人間じゃないんだこれくらいはないとこちらが先にやられてしまう
押入れに押し込んだギターケースを私は引っ張り出し、
中にある鉄の塊を二つ取り出した。
すると携帯電話が鳴りだした。
アーシェだ。
また駄々をこねるのだろうか..自然に笑みがこぼれる
三霞島「機嫌はどうだ?」
アーシェ「最悪よ!ねぇ~調査終わったら私日本行ってもいい~?
三霞島「終わったら..な、いいよ手配してあげるよ」
アーシェ「やったぁ!本当に!?」
三霞島「本当だよ..だけど日本、大丈夫か?」
アーシェ「...過去のことは過去のことよ....楽しみにしているからね」
三霞島「あぁ..」
電話が切れた。
待たせてしまうので速やかにロビーへ行こう
場面は変わりロビー
三霞島「よしじゃあ行こうか、N山はすぐそこだな」
朝野「歩いて行ける距離ですね」
山へ向かう
場面は変わりN山
あたりはあわただしく、KEEPOUTの文字が意味をなさないような喧噪であった。
何やら事件があったらしいな
朝野「どうしたんでしょう、騒がしいですね」
三霞島「もっとよく見てみようか..」
注視した先には探索隊と思われる警察官が数名切り刻まれているのを目撃してしまった。
どのようになっているか?
体が赤黒く染まり、『脳が摘出されていた』.......
正気度判定
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.....
朝野-3
三霞島0