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─孤独な女の子の独り言2─
「ううううううううううううううううぅぅぅぅう」
一人、部屋の中央で女の子は泣いていた。
床に横向きに倒れながら、涙を流していた。
女の子は右に寝返りをうつような形で横向きになっていた。
流した涙は重力に従い、床へと落ちていく。
「私は誰なの?…ここはどこ?ねぇ……、……ねぇ、……誰か……答えてよ……」
女の子は弱々しく、ただ、泣くだけで唸っていた。何度女の子が問いを言っても、解答の声は返ってこない。返ってくるのは沈黙だけだ。
「うぅぅぅぅぅうううう、……ぅぅぅぅ……」
だんだんと力を無くしていく女の子。
この出来事は今から約六ヶ月前のことである。