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『異能現象』  作者: 黒猫優
一章[異状な世界の現象]
12/28

─その後の報酬と応酬─

何とか、雅美に許してもらった。

「特別だよ?普通はこんな時間に帰ったら、[メェ!]ですよ」

今、お前に[メェ!]されたばっかですけどね。

俺は、苦笑する。

「はい。肝に命じとくよ」

次にこんなヘマしたとしても、次のチャンスはないだろう。

「はい、それでいいのだよ!」

いつもの雅美がいた。呪術師ではなかったようだ。

「安心しろ、次はしないから」

次にチャンスがないからな。

「なら安っ心だね!」

「おう。で、今日は、ご飯は雅美の番だろ?どんなが出来た?」

「あぁ!それはね!」

と、誇らし気に雅美はそう言う。

やっぱり、『普通』って良いな、と俺は思うのだった。



[6.何かのラブコメ]

ご飯も食って、腹一杯になった。

「ふぅー。あ、雅美は自分ん家に帰るのか?」

「う~ん。いや、今日は泊まってくね♪」

「分かった。布団はどこに?」

と、俺が言うと雅美は驚いた顔を見せた。

「え!?泊まっていいの!?」

「いや、別に嫌ならいいが」

「いやいや!泊まる!泊まるからね!」

「お、おぉ」

どうしたのか、雅美はテンションが高くなった。

「で、どこで寝るんだ?」

「はいはい!良和の隣がいい!」

「はいはい。分かったよ。」

「やったぁー!」

テンションが高いな。どうしたのだよ、雅美さんよ。

「じゃあ、布団、運ぶぞ」

「分っかりましたぁ~!」

「ウース」

俺は布団を運んだ。

まぁまぁの重さがあった。

俺の自室に布団を運ぶ。自室は俺の家の二階にある。階段、上るの面倒臭い。

雅美は俺の後ろでウキウキしてる。

俺のベットの横に置く。

まぁ、布団とベットには高低があるから、

ベットからは布団は低く見えるがな。

「では、運び終えました、隊長」

「ご苦労です!二等兵さん!」

二人で兵隊の真似事をする。敬礼とかしてるしな。

「で、雅美は布団とベット。どっちがいい?」

はいっ!、と雅美は手を元気良く上げる。

「私はベットが良いです!」

「俺もベットがいい」

「ならば、ジャンケンですな!」

「そうですな」

ジャンケンポンっ!、と俺たちはジャンケンする。俺が『グー』で、雅美は『パー』

「やったぁー!勝ったよ!」

「ちぇ~」

舌打ちに似た何かを俺はする。

もう俺の頭のなかに『屋上のこと』はなかった。ただ、日常しか頭になかった。

「さてと、風呂に入るか」

「っ!!」

何か雅美が驚愕と覚悟の顔になる。

「どうした?」

「分かったよ。風呂だね、お風呂、お風呂」

ブツブツ、と言う雅美だった。

「先に入っとくぞ」

俺はそう言った。

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