表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
M・C・O 植物好きの道草集め  作者: 焦げたきなこ
第2章 生まれたての妖精
99/130

91話 射出と一撃

戦闘描写とバテによって進まん!もう少し戦闘は続きます…

 声を出して合図をするとウィーツさんが何処からともなく現れた。あの速度といいこの気配消しといい、あの村の人たちはどうなってるんだ…多くの人が昔あった旅団出身だそうだけど、本当に旅団か?傭兵や暗殺組織の間違いなんじゃないか?

 そう疑問を持ちながらも、事前の作戦通りにエルダートレントに迫る道中を牽制するためにフェルと共に移動しながらファイヤーボールを撃ちまくった。でもエルダートレントは無くなった樹皮を探して戸惑うしウィーツさんはもう根元まで到着してるわで、俺たちの牽制必要だったのか?


 ポンッ

『ん~ぅ』

 慰めるように肩をポンポンしてくる。いやこれは首を傾げてるから肩に乗れないって訴えてるだけか?…ヘドバンしてやろうか。


「まぁ、意識こっちに集中させるって意味では樹皮集めと同じ感じで役には立ったか。よし!最後の準備があるからピリンさんのところに急げ!」

『うぁー!』

 レッツゴーと俺の肩にパイルダーオンした状態で叫ぶフェル。

「いや、俺はこのままファイヤーボールを打ち続けるからフェルだけ行ってきてくれ。近づきに行けば分かるはずだから」

『むぅ』

「暴走しないかなって…流石にきちんと作戦を伝えてるし大丈夫だろ――ほら行ってこい!」

『むぁー!?』

 体を反らした強めのヘドバンでフェルをピリンさんの方向へ射出!きちんと手から炎出して制御してるしヨシ!……後で反撃してこないよな?


「これで戻ってくるのを待つだけと。後ははちゃんと核の位置を見てと…よし、ちゃんと下に逃げてきてるな」

 枝が燃えるから本能的に火から遠い位置に動かすと思って撃ちまくってたけどビンゴだ。これなら待機してもらってるパネットさんの出番があるぞ…にしてもこの揺らめく光を見ながら種を避けるために動くのは酔いそうになるな。それに


「ウィーツさん!そのままやっちゃって大丈夫です…ただ全力だけは避けてくださいね!」

 ”了解だよ!デカいのをお見舞いしてやるからよく見ておきな!”

 その横で力を溜めてるウィーツさんがどんどん光り輝いていってるんだよな…了解されたらから全力じゃないんだろうけど、ここまで光られるとどんな攻撃をするのか心配になってきたぞ。




 後方で何か叫び声が聞こえてくるがまたピリンかモルトが何かしたのだろうと思っていると、その原因らしき者から伐採の許可がやってきた。

 ”ウィーツさん!そのままやっちゃって大丈夫です…ただ全力だけは避けてくださいね!”

「了解だよ!デカいのをお見舞いしてやるからよく見ておきな!」

 さぁて覚悟しなデカトレント…あんたにゃ恨みはないけど、これ以上成長されちゃあたしたちの村に被害が出るんでね!


「バニヤンの斧、さらに大伐採!」

 その声に呼応して構えている大きな戦斧がさらに巨大化し、刃の長さが自身の身長を優に超えるまでに至った。更にその刃には緑色の光が纏われ、目の前のエルダートレントはその光に含まれている魔力に怯えているのか動かない幹を無理やり動かし逃れようとギチギチさせ始めた。

「そんなに逃げようとしなくても、すぐに済ませてやるから安心しな――巨人の一撃!」

 ウィーツの身体が大きくなるような錯覚と共に横薙ぎに戦斧が振るわれた。


 ザンッ!


 ギチギチという音を立てていた枝たちが急に静かになり抵抗を止めた…そして幹の端には樹皮が内側から剝がされたように裂けている。

「もういっちょ!インパクト!」

 斧を振るった遠心力で一回りしたウィーツが更に何かを発動させたかと思うと、大人しくなったエルダートレントに対して再び戦斧をふるうと。


 ゴォン!

 樹皮の剥がれている幹のから上が丸ごと横に吹っ飛んだ。


 ”えぇ…”

 その光景を遠くで見ていたモルトからそんな声が聞こえてきた。

圧倒的パワー。


ブックマークや評価を頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ