81話 初期武器と伐採レベリング
投稿再開!
ただ、今までよりは更新が遅くなると思われます…週1か2本のペースとなりますが、未完結で終わらせる気はございませんのでそこはご安心を。
そして初期からあった設定を今更紹介!
ついでにパネットさんが腰に下げてるお玉のことも聞いてみたが、こっちは武器としてはハンマー扱いらしい…うん、プロングさんの言う通り気にしたらいかんな!鉈だって確か英語でビルフック(billhook)かそこらの名前だからアレは鎌だ!…でもそれって鉈は鉈でも鉈鎌とかだったような…やめよう!
「というか武器としてってことは、武器じゃないものもあるんですよね?」
「ええ、うちのお店で使ってる調理器具とかは違うわね~」
「我が家のもそうですな」
ああ、確かにあれらは普通に道具って感じがする…包丁も武器じゃないってことだよな?どういう区分で出来てるんだろうか。
「武器用とそれ以外ってどうやって出来てるんです?」
「夫に聞いた話だと、手を付けるときにどうするか念じると決まるそうよ~」
そんな曖昧なのか…
「ただ、どうしても武器にならないものも有るそうだけど~」
「成程…ちなみにそれぞれにメリットってあるんですかね」
「武器の方ではある程度の敵への特効が載る場合があるというのが1つですな。まさにウィーツの斧と鉈がそうです」
「道具の方だとそれ専用の物になるわけだから付与が載せやすいそうよ~」
「ほうほう…」
「ち・な・み・に。デメリットもあるわよ!」
「まぁですよね」
多分付与で器用度とかが上げられるんだろうけど、載せやすいってだけなら素材集めて繰り返せば武器の方でもなんとかなりそうだから、当然あるだろと思ってた。
『む?』
「それが何かって?フェルちゃん…聞いて驚きなさい!使う素材量が全く違うのよ!」
『んむ』
「まぁそうだろうですって~」
「結構冷静!」
うんまぁ…まず思いつくことだと思うよ?
「…くっ、ならこっちよ!道具の方は壊れないけど武器の方は壊れるのよ!」
「なんと!?」
耐久値とかの違いがあるかなと予想してたけど、道具は壊れないと来たか…ということは俺の武器たちは壊れるってことだよな!?大丈夫か十字鍬!思いっきり壁を掘ったり魔石割ったりしちゃったけど!?
【初心者の十字鍬・品質なし:異転人が最初から持つ武器。壊れる事は無いがダメージ量は低く、強化は不可能。詳細:筋力+2、耕作補正極小、掘削補正極小、植物特攻小】
「あれ、こいつは壊れないのか」
『おー!』
そうか、フェルも鍬が壊れないのは嬉しいか…まぁこれで気兼ねなく農作業でも使うことが出来るもんな!ついでに大鎌はどうだ?
【初心者の大鎌・品質なし:壊れる事は無い。詳細:筋力+2、耕作補正小、植物特攻小】
ほうほう…基本的に植物特攻はついてるんだな?そんで多分筋力補正は低そうだ。あとちょっと残念な点があるとすれば、十字鍬は耕作と掘削が弱いってとこだな――という事はその状況で俺はあの壁を掘ってたことに…ま、まぁ両方の能力があるから仕方なし!
「え、それって壊れないの!?」
「そういえば異転人の武器は壊れないって話を聞いたことがあるわね~」
「どうやら本当のようですな」
「ですね。といっても強化はできないし、この2つ以外で買った物とかは壊れるみたいですけど」
試しにナイフを鑑定してみたら【耐久値497/500】と表示があった。そして筋力+5とも書いてあった…鍬たちよりも火力出るじゃん。まぁ割と良いお値段したし割には合ってるか?
「強化はできないのね…まぁ出来ちゃったらあまりにも強すぎるわよ!」
「それでも最初の物が壊れないってのは凄く良いことよ~」
「他の武器が壊れたとしても、必ず残りますからな」
ああ確かに。何があっても武器が手元にあるってのは大事だな…ただこれ売買不可って書いてないから、新しい武器を手に入れたからって売るプレイヤーがいるかもしれん。もし誰かが売ったナイフが売ってたらフェルの護身用に買ってみようかな…いや
『う?』
「お前の護身用に壊れないナイフとかあったらなって思うんだけど、その状態で浮けるのかってのと…今の筋力で振れるのかなって思ってな」
『んぅ~…や!』
「頑張るって!」
多分無理だな。
「そらそら!ゆっくりしてると枝をどんどん折ってくよ!」
カコン!コンッ!コココン!
そんな談義的な物をしている間にも、ウィーツさんは言葉通りにチャコールトレントの燃焼枝をドンドン量産していた。鉈が当たる時の音が心地良いなー。そしてギチギチともパキパキともとれる音を響かせるトレント達…やっぱ身をよじるような動きをしようとしてるよな?まぁ綺麗に炭化しちゃってるからできないけど。
「これウィーツ!本体はどうするのだ!」
「それはモルトたちに任せるさ!こんなにモンスターが居るんだからレベル上げにピッタリじゃないか!」
「…それって横取りみたいになっちゃいません?」
『む』
怪訝な顔をしながらそれはちょっとなといった顔をするフェル。
「何言ってんだい!狩ってるあたしが構わないって言ってるんだから活用しな!それに元々こいつらは動かないんだからね!」
「あ、確かに!」
『うむ!』
「バンバンフェルちゃんが強くなれそうね!全力でお手伝いしちゃうわよ!」
「貴女は私たちと燃焼枝を拾うのよ~」
「なんで!?」
「なんでって…この惨状を見てわからないかしら?」
惨状…うん、至る所に燃焼枝と木炭が落ちてるな!木炭の方は伐採をした場所だけど、何で地面に?
「ウィーツさんってアイテムバッグの収納機能使ってないんですか?」
「収納機能…恐らく異転人の方特有の物でしょうな」
ああ、だからほったらかしなのね…でも武器はすらっと替えてたよな。ウィンドウを選ぶとかもしてなかったしまだまだ知らないこともありそうだ…まぁ取り敢えず。
「外に出てると枝が使えなくなっちゃうから早くいくわよ~」
「引っ張らないでー!…くっ、フェルちゃーん!がんばってねー!!」
「……よし!やるぞフェル!」
『ん~…んむ!』
若干バックコーラスに不満を持つんじゃありません!
さぁレベルアップでフェルの頑強は上がるのか?
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