129話 お茶と水
知らぬ間に30万文字書いておりました…これからも書き続けてまいります!
俺はいつの間にこの超美味いクリームパスタを食べきったんだ……まさか隣のフェルが食っていたとか?いやそれはないな。なんせ俺の舌にはクリームソースの旨味とキノコのマリアージュが広がっているからな!マッシュルームの食感も良かったなぁ…
『あぅ!』
「おや、フェルもお代わりかい?」
『んむぅ…あぅ!』
「すごく美味しいからまた欲しいそうです。ただ今度は少な目でだそうで」
「あいよ!ソースはあるけどパスタはまた茹でるから待ってな!」
「それなら手伝いを」
「茹でて絡めるだけだから他のを食べていていいよ!あたしももう少し食べたいのさ!」
そう言うと俺とフェルの皿を回収して、更に自分自身の皿も持ってキッチンに行ってしまった…ウィーツさんの皿俺たちの倍ぐらいあるのにいつの間に食い終わったんだ?
「フォルクさんは…」
「私は大丈夫ですよ。既にお腹は膨れておりますので…今回のアミガサは少し煮込みが長かったようですな」
もう全部食い終わっとる!皿の周囲に飛び散った様子もないし口の周りにも付いてないから、ガッツいた訳でもないのに早すぎるだろ。それでいてちゃんと味わって食べたみたいだし、謎の技能だ……そういうスキルでも持ってるわけじゃないよな?もし村の人たちが全員この食い方だとしたら明日の宴会爆速で閉会しそうだけど大丈夫だろうか。
「それにしても久しぶりにノゲシ等を食べましたが、存外悪くないものです」
「そういっていただけると嬉しいです!」
今回はおやきに使って残ったアキノノゲシにオオバコを、茹でて水に少し長い間さらして苦みを抜いた物をサラダやパスタにトッピングしてみたんだ…ピリンさんが苦みに弱いだけかもしれないけど、一応ね。
「こちらのヨモギを入れたお茶爽やかな苦みで体が温まってこれからの時期に良いですよ」
ティーポットで蒸らしておいた物をカップに1杯入れて差し出す…セイヨウヨモギの水分を錬金で抽出したらお茶になるんじゃないかと思って試しにやったら出来ちゃった物だけどな!ついでにタンポポもやってみたぞ。
【ハーブティー・品質3:乾燥や焙煎をした植物の花や葉、根等をお湯で抽出したお茶。日頃飲み続けると効果を発揮するものやすぐに出るもの、飲み続けると悪影響のある物もある。飲用:爽やかな苦みにまろやかさ、少し独特な甘さのある香りがある。体を温める作用有】
鑑定したら結構大事なことが書かれていて驚きだ……実際リアルでも飲みすぎて下痢になったりとか、低血圧になったりやら副作用が割と出るから注意なんだよ。タンポポにヨモギだと頻尿や妊娠中の人はやめた方が良いんだっけか?
「体が温まるのはありがたいですな。近いうちに山の熱気も収まり冬には冷えるでしょうから……ほう、多少野性味のある味わいと香りですが悪くない味です」
「不味くはないようで良かったです」
『ふむ!』
何でそこでフェルが威張るんだね?いやまぁ確かに少量加えたノーマ草の種の焙煎では火力調整で手伝って貰ったけど――分かった、助かったから今後手伝わないみたいな雰囲気は出さないでくれ。
「戻ったよ!これがフェルで…こっちがモルトの分だね!」
「ありがとうございます!」
『んやー!』
タイミング良くウィーツさんがこんもりと盛ったパスタを携えて戻ってきた。フェルの機嫌が戻ったからありがたいんだけど、その量をさっき食べきっていたんだよな…やっぱ謎だ。
「うん?変わった香りがするね」
「ああ、多分フォルクさんに入れたハーブティーですね」
「さっき焙煎していたやつだね?1杯いただけるかい?」
「勿論ですとも!」
そう言ってウィーツ用にカップに注ぎ入れ渡す…ちゃんとソーサーに載せて渡してるからそこは安心して欲しい。そうじゃないと手渡すとき熱いしな!尚ティースプーンはないんで各自でお願いします。
「ほうほう…割と甘さのある香りだけど良いじゃないか」
「セイヨウヨモギってやつなんでちょっと独特なんですよね」
「なるほどねぇ……ただあたしはもう少し濃い味でも構わないよ!この出方を見ると、アクアでの水の方が味が出そうな感じだねこれは」
「ん?どういうことです?」
「ほら、ティーカップに入れていたお湯は水道のだったろう?こっちで入れると苦みやらは抑えられるんだけど他も弱まったりするんだよ」
「紅茶ではそちらで入れる場合もありますので気にしてはいなかったのですが、意外と水の違いは大きいものですから」
「成程…」
アクアや村の井戸水は軟水だけど水道水は硬水なのね…使う水の深さが違うんだろうか?
アキノノゲシは沖縄のニガナみたいに白和えみたいにしても美味しいです…沖縄のニガナって名前の植物はホソバワダンでニガナ属ではないんですけどね。
井戸水に関しては43話に書かれていたりします。
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