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黒い桜~The black cherry blossom ~  作者: 佐久間五十六


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サブマリンノート

 数ある訓練の中でも、潜水訓練は最も過酷な訓練の1つである。SBUは作戦の大半が海上又は海中で行われる。強靭な潜水能力が求められるのも無理はない。

 青野と赤村が特に嫌いだった訓練は、一本の酸素ボンベで、長時間複数のクルーと潜り続ける通称ドラキュラと呼ばれた悪魔の訓練があった。一人が空気を吸えるのは、一呼吸のみ。二呼吸してしまった瞬間、水中から地上に引きずり出され、教官から厳しい罰直を受ける。熟練の隊員達がやれば、人数にもよるが平気で1時間~2時間は潜っていられる。

 他にも、どれだけ長く潜っていられるかを測るというお馴染みの潜水訓練もある。とにかく、潜水を長く続ける為には、肺活量が必要であり、訓練で鍛え上げる以外に方法はない。近年は、酸素ボンベという文明の利器もあるが、SBU隊員は沢山の装備を抱えており、作戦内容如何では酸素ボンベが使えないミッションもある。救援部隊ではない為、ある程度の潜水能力があれば支障はない。

 とは言っても訓練では潜水能力を徹底的にしごかれる。当然隊員の中には潜水が苦手な隊員もいる。最低ライン2分は潜れる様にするのが潜水訓練の合格ラインである。とにかく、ハードコアな訓練だが、水中で頼りになるのは、気合いや根性ではなく、唯一己の肺活量だけである。気合いを入れるという行為は大事だが、潜水時間には比例しない。その為、隊員達には潜水を長くする為の虎の巻なるサブマリンノートが伝授される。

 少しでも長く海中に居続ける為のコツがそこには記されている。例えば、陸上では走り込みをせよ。とか、風呂に入るときは毎回潜水するとか、潜水時間を伸ばす為の全てが書かれている。その潜水訓練によって獲た潜水力がSBU隊員としての基礎へと確立されて行く。潜れて当たり前、泳げて当たり前。SBU隊員に甘えや妥協は一切許されないのだ。

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