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黒い桜~The black cherry blossom ~  作者: 佐久間五十六


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エリートはエリートなりに

 SBU隊員は選りすぐりのエリートである。普通は選抜試験の狭き門を高倍率の中、簡単ではない試験である事は確かだ。青野や赤村の様にスカウトされるのは、稀だ。

 しかし、そうまでしてSBU隊員になりたいのには、理由があるだろう。理由や動機も無しにこんな難しい試験を受けようとは思わない。理由の中で多いのは、よりレベルの高い場所で自分を試したいというチャレンジ精神。次いで多いのは、興味本意の好奇心。それ以外にもSBUにチャレンジする理由は多々あるが多くの人間は自分を高める為にSBUにチャレンジする様である。

 勿論、SBU隊員になってからが勝負なのであるが、受験者全員を合格にする事はない。寧ろ、不合格者の方が、圧倒的に多い。脱落者もいる。SBUが、高いレベルを維持出来るのは、隊員のスキルと士気の高さにある。高い士気は、能力の向上に必要不可欠である。やる気だけでは空回りする事も多いが、そうならない工夫をしている。

 例えば、毎日自分で自分を振り返る時間を設けて、今日はどのくらい満足したかモニタリングする。そうすると、自分が今日一日どのくらい目標に近付けたか、その理想値との差がどのくらいあるかを知る事が出来る。次の日に持ち込む課題がないかも、見極められる様にもなる。

 あくまで、主観的だが己の管理をきちんとする事は、善き自衛官になる為の基本中の基本である。エリートと呼ばれるSBU隊員とて、例外ではない。何事も基本は大切である。

 エリート、エリートとちやほやされるのは、自分におごる事無く、努力と研鑽を怠らなければ、きっと、実力は低下して行く。努力を怠るのは自衛官として、いや人間として避けるべき愚かな行為だ。エリートはエリートなりにそれ相応の努力をする事が必要となってくるのだ。

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