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黒い桜~The black cherry blossom ~  作者: 佐久間五十六


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SBU隊員の憂鬱

 自衛官のプライベートな時間は、ものすごく貴重である。訓練に明け暮れる一般の自衛官よりもハードで量的にも多いSBU隊員ならば尚の事である。

 航海に出ている護衛艦よりは丘にいる分休みはあるが、それでも出動要請が出れば、休みなど関係なしに出動せねばならない。

 休日の過ごし方というのも有意義なものにしなければ、充実した人生にはならない。自分のやりたい事をするのも一興。家族と仲良くするのも良いだろう。束の間の休息を計画的かつ有効に利用する必要は、あるだろう。

 毎日鬼の様な教官と男臭い同僚とばかりいると、自然とストレスも溜まってくる。休日はそういうストレスを発散させる効果もある。ストレスが溜まっているとSBU隊員とて、良いパフォーマンスは出せない。休日とは、常に良好なパフォーマンスが求められるSBU隊員のリフレッシュ期間でもある。

 どのように過ごすかは、個人の裁量いかんであるが、ストレスを溜めないという事は重要な事である。匿名性の高いSBU隊員特有のストレスというのも存在する。自分の事を家族に話せないというのは、さぞかし心理的負担の大きいモノだろう。

 ましてや、自分が命の危険にさらされる様な部隊にいることすら話す事を禁じられているのだから。家族は当然、海上自衛隊にいる事は知っているし、SBUという特殊部隊の存在など、知るよしもない。国防の為とは言え、家族に真実を明かせないのは、本当にしんどい事だろうと思う。

 しかし、そこは海上自衛隊の最精鋭部隊の人間である。そういう甘えや弱音を吐く事は出来ない。その事は、SBU隊員である彼等が、一番良く分かっている事では、ないだろうか?

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