ネイビーシールズの存在
SBUを語る上で、絶対に外せないのがアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズである。シールズについては、以前に紹介した通りである。シールズは、奇襲攻撃や偵察・秘密情報収集を専門に行う部隊である。隊員の編成はアメリカ海軍とアメリカ沿岸警備隊の中で、知力、体力に優れた17~28歳の若者が海と陸上で、過酷な訓練を乗り越えて正式にシールズ隊員に選ばれる。水泳と潜水能力を鍛え抜かれ、水中での工作活動を得意とする。シールズは、装備も一流だ。ハイテク機器やシールズ輸送専門の特殊潜水艇は、アメリカ海軍の原子力潜水艦に搭載されており、世界中のどこの海にでも潜入する事が可能である。
9・11アメリカ同時多発テロの首謀者とされる、オサマ・ビンラディン襲撃にあたっては、このシールズの中でも精鋭を選抜した、エリート中のエリートで対テロ作戦専門部隊の「team-6」が召集され作戦任務を遂行した。"沈黙のプロ集団"と呼ばれる「team-6」は、どんな作戦任務でも守秘義務を守り抜く。例えテロリストに捕まり捕虜になったとしても、守り抜く。
オサマ・ビンラディン襲撃の時でも、秘密保持の為、オサマ邸宅突入直前までターゲットが誰かは知らされていなかったという徹底ぶりである。普段は表立った活動はなく、社会の影で暗躍するシールズではあるが、彼等の任務は国防の為の布石の1つである事を忘れてはならない。
鍛え抜かれた若き精鋭達が担うシールズと言う特殊部隊はアメリカ海軍最強の呼び名を欲しいままにしているが、台頭著しい中国軍の増強は、最強アメリカ説が現実のものではなくなる事を意味する。ネイビーシールズは2020年現在は最強だが、SBUはこの事を念頭に語らなければならない。




