諸外国の特殊部隊事情(フランス、日本)
GIGNは、1974年に国家憲兵隊の志願者によって創設された部隊である。常務隊員は約90人。15人で、編成される班が4班あり、本部支援部隊、人質交渉班に分かれている。GIGNに入隊出来るのは、憲兵隊員を5年間模範的に勤務した隊員のみに限られる。最初の一週間の選抜訓練で約9割の者が脱落して、その難関をクリアしても、それから8ヶ月間の継続訓練と見習い期間が続く。訓練の中には、射撃訓練も含まれており、隊員には、ライフル200メートル射撃で、95点以上の命中率が求められる。
彼らは元来、警察官の身分で射撃には慣れているが、この水準に達する者は滅多にいない。また、近接格闘術、パラシュート降下、ロープ降下、水中工作等もマスターしなければならない。相手が、強力なテロリストだけに妥協は出来ない。
最近はアメリカやヨーロッパの対テロ作戦部隊と訓練を伴にし、交換訓練を行っており、更なる実力の向上を目指している。
我が国日本にも前述の通り特殊部隊が2つ存在する。1つはSBU、もう1つは、2004年3月設立の陸上自衛隊所属特殊部隊「特殊作戦群」がある。陸上自衛隊特殊作戦群は、陸上自衛隊最強と言われる「第一空挺団」の隊員を中心に、編成された超エリートばかりの本格的な対テロ・ゲリラ専門の特殊部隊である。前述のアメリカ陸軍デルタフォースを手本とし、日米共同の軍事演習などで、力を高めあっている。特殊作戦群の隊員の戦闘能力は、高く任務の性質上部隊編成や整備等の詳細は分かっていないが、隊員数は約300人。そのうち戦闘要員は200人と推察される。




