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黒い桜~The black cherry blossom ~  作者: 佐久間五十六


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理想論

 いざ有事となれば、時は待ってくれない。1分1秒のロスでも命とりになってしまうかも分からない。その為にも、日常の中で一体自分が何の為に訓練し、何の為に命をかけているのかと言う事を考えておく必要はあるだろう。

 勿論、100点回答をする必要はない。ある程度ぼんやりしたモノで良い。それがあるとないとでは大違いだ。いつ死ぬか分からない危険性の高い任務に就くこともあるだろう。

 誰しもが死にたくはないし、犠牲者0は理想だろう。しかし、戦争や天変地異は一度発生してしまえば、その様な理想論が一人歩きする事はない。何が起こっても耐えられるだけの覚悟と理解をする為の準備は必須である。

 幸か不幸か日本は戦後75年間外国との戦争を経験しなかった。それは、日米同盟があり、自衛隊と言う国防部隊があったからである。その束の間の平和が永遠に続く事を我々日本人は切に願う所存なのだが、勿論日本の戦後復興の歩みは、全てが全て誉められたモノでもなかった。それは事実だ。

 しかしながら、試行錯誤を繰り返して今日の日米安保体制を基軸とした、日本本土・領海及び領空の専守防衛の理念は、充分に後世に引き継がれるべき徳の有る理念だと言える。

 SBUも他国を威圧・威嚇する為にあるわけではない。あくまで専守防衛の理念の下で、動けるコマンド部隊である。我が国に危険や脅威をもたらす勢力を排除する為の実力部隊でしかない。だから、そこで任務にあたる人間も血の通ったごく普通の大人である。それは間違いない。その大人達の覚悟によって日本の海上での平和が守られているのである。

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