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黒い桜~The black cherry blossom ~  作者: 佐久間五十六


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水上訓練

 実際海上での訓練もあった。SBUという部隊の存在理由はただ1つ。海上における有利性を行使する。ただ、それだけの事であった。海上専門であるからには、海上における訓練は欠かせない。

 丘の上でどれだけの力を持っていたとしても、海上で力を発揮出来なければ、駄目なのである。海上では、丘の上以上に様々な事態が想定される為、施される訓練の数も増える。訓練はあくまでシュミレーションであるが、本気で取り組まなければ、直ぐ様上官の怒号が飛ぶ。

 それは即ち死の危険と隣り合わせにあるという事を意味している。死の危険がなければ好きにしなさい。どうでもよい様な事に対しては何も言わない。そこはプロの目だけが判断する事である。

 高速で動くボートから海上の目標に対する射撃であったり、浅い海面上での銃の扱い方も学ぶ。とにかく、想定出来る事に対しては、なんでもやる。それをやっておかないと困るのは自分達なのである。

 現状として、SBUが実戦に投入される様な差し迫った危機は訪れていない。それでもSBU隊員としては、備えあれば憂い無し的な備えをしておかなければならない。どんな場面でも対応出来る即応性と柔軟性が求められている。

 水上での訓練は中々ハードなものである。天候に左右される事もある。悪天候の時こそうってつけの訓練が出来る事もある。状況の悪い中でこそ部隊の日頃の訓練がモノを言う。

 海上の特殊部隊というもの、いや特殊部隊そのものが、帝国海軍の時代にもなかった。それはつまり、SBUが日本で初めての海上専用特別攻撃部隊である事を意味する。

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