国体の護持
「青野は、何を目指してる?最強?それとも野望?」
「そんな安っぽい感情はないよ。ただ守りたい。この国と人を。」
「何だかんだ言っても、ここは俺達の国だからな。」
「今、この国を守れるのは残念ながら俺達しかいない。」
「そうだな。俺達が守らなくて、誰が守るってんだ!」
「一人前になると見えてくるものもあるんだ。」
「見えてくるものって何?それは一体何なんだ?」
「何を守らなくてはいけないかって事だよ。」
「何を守るって言うんだ?人?プライド?かけがえのないもの?」
「赤村はちっとも分かって無いんだな?俺達自衛官が守るものって言ったら1つしかないだろ?」
「そりゃ、日本国民だよ。そして領土、領海、領空だろ?」
「それもそうなんだが、やはり一番は日本の国体だよ。」
「青野、国体護持何て今更流行んないぜ?」
「流行る流行らないの問題じゃない。」
「まぁ、守るべきものは複数あるからな。」
「守るべき国体が無いのだとしたら、それは亡国だよ。」
「そう言われると、国体の護持は一番大切に思えるな。」
「一般国民に国体は守れないもんな。」
「その代わりに俺達自衛官が国体の護持を代行するんだ。」
「実力のある人間がやらなくて誰がやる?」
「勿論、その為の日々の努力だ。国体の護持は崇高な任務だ。」
「こうした目標は、励みになるな。頑張れる。」
「守りたいものね…。そりゃ色々あるわな。」
「日本を守るのは俺達しかいない。」
「まぁ、何でもかんでも守れるって事は無いがな。」
「現実問題として、色々有る事も確かだし。」
「何だかやる気が出てきたよ。こんな事初めてだ。」
「そうか、そりゃ素晴らしい事だな。」