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チャンスを逃さない眼力

 SBU三銃士の一人である倉岩曹長はこう言う。

 「射撃ってのはね。狙うんじゃないんだ。スコープ(的)に標的をおさめ、それを素早く仕留める事が出来るか出来ないかだ。スナイパーの真髄は、その一点にかかって来ると言える。確かに技術論で片付ける事が多いけれど、本当に大事なのは、チャンスを逃さない眼を持っているかどうかだ。射撃の上手い下手は、きっとそれがスムーズに行くか行かないかと言う事なんじゃないかと思う。長いこと自衛隊にいると、そういった領域にまで足を踏み込んでしまうのかもしれないとしみじみと思うよ。」

 恐らく倉岩曹長は、そういった次元よりも、一歩も、二歩も踏み込んだ話をしているのだと赤村と青野は思った。多くの隊員が倉岩曹長のような技術水準の高いレベルまで、上昇してくる事を期待してしまうが、物事はそう簡単な事ではないのかもしれない。

 チャンスを逃さない眼と言うのは、きっと人生においても大切なのかもしれない。我々は生きているとボーッとチャンスを逃し続けている。気付けば大したことのない平凡な人生になっていた。なんてことは、ザラにある。ジャンルも内容も全く異なるものではあるが、チャンスを見極める眼力と言うワードは非常に大切なものであると言えるんじゃないか?

 与えられたチャンスは決して多くない。それだけにそういった部分は大切にして行きたいものだ。射撃1つとってもこれほど多くを語れてしまう。自衛隊と言うよりは、軍隊と言うものの本質が垣間見える非常に奥の深いものと言えるだろう。勿論、これは氷山の一角に過ぎない。

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