百発百中
どんな状況でも正確に的を射る能力は必要である。スナイパーの様に、百発百中とはいかなくても、百発百中に近い位の精度は必要である。特殊部隊というものは、陸海空の所属を問わずして、一般隊員よりも遥かに高い射撃能力が求められる。
そして、そのベースの上で一般隊員では歩く・泳ぐのも精一杯の場所において、任務遂行の為に欠かす事の出来ない安定した射撃能力を手に入れて行く事になる。その道程は只ひたすら射撃を行う以外に方法はない。
戦闘経験があれば尚更良いのであるが、自衛隊の場合はそれを望むのは難しい。無いものねだりをしても仕方無い。演習や訓練で、実戦を想定してやって行くしか他に術はないと言える。
スナイパーと呼ばれる人種の多くは、実戦を重ねて一人殺れば二人目からは引き金を引くのを躊躇わなくなると言う。そして、積極的に戦場に赴きいつしか銃で人を撃ち殺す事に最高の快感を得てしまう。そういうスナイパーもいる。
目標に当たった時の快感は成し遂げた者にしか分からない、何物にも変えがたい快感だと言う。勿論、SBU隊員の目標地点がそこにはない事位、分かりきった事であるが、SBU隊員に要求される射撃能力と言うもののレベルは、決して低いものではない事は確かである。
銃を持って任務をこなす以上は、射撃能力がなければ、お話しにならないと言えるだろう。最も銃の扱いに慣れると言う点においては、必ずしも実戦を経験する必要は無いが、自衛隊では射撃を必須科目として各隊員に射撃能力の向上を促している。