X式小銃
ヘリから海上のテロリストを制圧する作戦や、艦上や艦内でのテロリストの制圧位ならば89式小銃で良いのかも知れないが、海水に浸かる様な作戦ではまず使えない。
そこで想定されるのが、89式小銃ではない水路潜入用に改造を施した、小銃を扱う事である。仮にその小銃をX式小銃としよう。X式小銃は、狙撃能力だけでなく、何よりも耐水性が求められる。火力は去ることながら、水に漬かってもびくともしない小銃でなければ、SBU隊員が200人力の実力を持っていたとしても、力は半減してしまう。という事になりかねない。
海上自衛隊のお偉いさんもそのくらいの事は100%承知しており、だからこそSBUの使用する本来の小銃であるX式小銃の存在を隠す意図がある。使用する武器の秘密を厳密に守っていると言える。それも徹底的にだ。
考えてみれば、海上戦力として位置付けられているSBUが水上では、戦えないとは口が裂けても言える筈が無く、きちんと海水対策をしていない訳がない。
SBU隊員にとって、この銃は武士の刀の様なものである。自分の命を守るだけでなく、仲間がピンチになっているのを助けたり、任務をこなす為の相棒と言える。その相棒が、海水に浸かっては使えない様な、そんなポンコツであるはずはない。
海上部隊専用のX式小銃の開発を防衛省は秘密裏に進めていた事になる。勿論、その概要はSBU が発足してから今日まで、謎のベールに包まれている。またそれを公開する必要は無い。これはれっきとしたマル秘案件であり日本の国益上秘密裏にしておくのが望ましいであろう。