上官と部下の理想像
理想の上官と部下の関係とは一体男だろう。民間企業にあっては、理想の上司と部下について、よく雑誌やマスコミでは、特集される事も多い様に思われるのだが、軍隊における理想の上官と部下の関係がピックアップされた事は、まず無いと言える。
強いて理想の上官と部下と言うモノが、存在しているのであるとすれば、それはやはり飴と鞭と言う言葉がしっくり来るものと、言えるだろう。厳し過ぎても駄目。甘やかし過ぎても駄目。適度な厳しさと優しさのバランスによって、理想の上官と部下の関係は築き上げられるものである。
民間企業における上司と部下の理想像とは大きく解離するものだが、軍隊と、民間企業を同列に語ろうとする事自体に無理がある。それを仕方無いと割り切る必要はあるのだろう。
上官であっても部下であっても、お互いを高めあい、どんな時も良好な人間関係を作っているのであれば、その部隊の精強さは格段に上昇すると言える。逆を言えば、良好ではない人間関係が存在してしまっていると、その部隊は必ずしも精強ではないと断言出来る。
そうならない為に、人間関係を良くする訳ではないのだが、いずれにしても上官と部下はいかなる理由があろうとも、良好な人間関係を作っておかねばならず、それが部隊の精強さにも、ダイレクトに直結していくのであると言えそうだ。
良き上官。良き部下。である前にお互いを高めあえる様な良好な人間関係を作る事が望まれる。