伝え方
口やかましくこうしろ、ああしろと伝えたところで、100%のものが部下に伝わるとは限らない。寧ろ、60%くらいの伝え方であっても、残りの40%を言われた本人が補完する事によって、合計100%になる様な伝え方の方が恐らく伝え手にも、伝えられる部下にも両者にとって、メリットがあるだろう。
一を言って十を満たすとまでは行かなくても、そういうコミュニケーションの取り方こそ、成熟化した上官と部下のあり方である。100%を伝えて100%相手に伝われば、それは完璧だがそんな事は、余程のコミュニケーションのとれた人間と以外は有り得ない。だからこそ、60%を伝えて40%を補完させると言うコミュニケーションの方が、お互いの為になる。
SBU隊員にもそれはよくあてはまる。ならば極論、10%を伝えて残りの90%を補完しないといけない状況も有り得る訳で、それに対応して行かなければならない。だから、常日頃からそういう状況に慣れておく必要がある訳である。自分の頭で言われた事を吸収して、足りない部分は補っていく。そういう姿勢が必要不可欠である。
100%の伝え方は、色々とあるかもしれないが、今自分が何を伝えられているのか、という事を真剣に考えていけば、自ずと答えや着地点は見つかるはずである。勿論、ベストな答えがあるならそれで良い。ベストな答えが無ければ、ベターな答えを見つければ良い。そうやって可能性を広げて行く事も大切である。当然、難しい難問もあるだろう。しかし、諦めずにアプローチを続けて行けば、いつかきっと最適な答えに辿り着けるだろう。