飯の数と星の数
自衛隊は飯の数より星の数(階級)が物を言う組織である。飯とは、自衛隊で飯を食った期間、つまり自衛隊にいる年数の事である。めんこの数が多いほどベテランという事になり、星の数もついてくる。中にはそうではない曹士隊員もいるが、現在の自衛隊では旧軍と同じく星の数が優先される。
世界を見渡してみても、星の数が優先されるのは当たり前だが、士長の8年目隊員や、先任伍長、ベテランの曹長等はめんこの数が物を言う。士官と曹士隊員の間の階級に准尉(海自のみ存在する階級)もそれなりに力を持った階級ではある。
本来ならば、飯の数よりも星の数が優先されるべきなのであるが、現実の部隊ではそうはいっていない様である。寧ろ、そういった経験を積んだ下士官や兵隊は貴重であるという、理由から重宝されている様な節がある。
勿論、自衛隊の任務の特殊性を考えれば、そういった経験のある人間と言う者を配置しておくのは、大切な事である。飯の数=実力という方程式は必ずしも成立しないが、それでも飯の数は、星の数に匹敵するだけの影響力を持っている事は確かである。そうでなければ、ここまで飯の数が幅を利かせる事は無かった。
いずれにしても、日本の軍隊は、帝国陸海軍も陸海空自衛隊にしても、経験のある人材に関しては、それなりに期待感を持ちながら任務にあたっている。幹部士官のけつを叩きながら、お互いに切磋琢磨してる。それがJapanese Militaryの現状である。