ヒューマンパワー
無能な上官という者は、官民問わずに現場の人間にとっては迷惑この上ない存在てあり、特に軍隊のような上官の能力が、反映される様なダイレクトな分野においては、その影響力もかなりのものがある。
第二次世界大戦の頃の大日本帝国陸海軍は、そういった無能な上官のオンパレードだった事もあり、歴史から学ぶという点に於いては、学ぶべき経験則や教訓というものがあるのかもしれない。調べると有能な士官がいない訳ではないが、無能な士官が多い事が分かる。
さて、無能な上官がいる一方で、有能な上官もいる。そういった人間は、歴史に名を残す様な偉人の多くは、有能な上官であり、有能な人材であった。確率論で言ってしまうと、無能な人材の方が有能な人材よりも多くなってしまうのは、仕方の無い事である。しかし、有能な上官の多くはそれなりに個性がある。経歴一つとって見ても様々であり、叩き上げの上官もいれば、エリート街道を突き進んだ人間もいる。
肝心な事は、経歴よりもその人間がどのような点に於いて他の人間よりも優れているかという事にある。そして、そこから学べる事は後生に残すべきものがあると言える。有能な人材を生み出す方法があるのなら、そういったノウハウを是非とも後生に残すべきである。残念ながら、そういったヒューマンパワーの研究は、日本だけでなく、世界的にも遅れていると言う現実はあるのであるが。