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中将の乱

 SBU部隊の様にレベルも士気も高い部隊の宿命として、上官からの無茶ぶりとも思える位の要求をもクリア出来ちゃうという特徴がある。士官の中でも上級な将官クラス(海将・海将補)、帝国海軍で言うところの少将、中将、大将クラスならば、無理な任務を与えられる事は無い。寧ろ与える方である。

 出来る事が多いと言うのは、決して悪くはない。寧ろ望まれてそうなる訳だが、そうした長所が仇になる事もある。これを誠に勝手ながら中将の乱と命名する事にする。少将でも、大将でもなく中将なのは、単に真ん中の将官であるからだけである。意味的には少将の乱でも、大将の乱でも、意味は通じる。

 現場部隊の運用を任される将官意向によって、特徴部隊の活動の範囲も大きく変わってくるのである。言うなれば、進退に関わる非常に重要な問題であり、中将の乱によって、SBUの行く末が大きく左右されるという現実がある。

 残念ながら、能力があるとは言え、SBU隊員も海上自衛隊の一隊員でしかなく、組織の一員でしかない。制服組の一員として、将官の意向を無視して勝手な行動を取ることは当然ながら、許される筈もない。組織に属する部隊の限界とも言えるかもしれない。だがこれは、例えどんな形であっても、軍隊あるいは戦力と見なされる枠組みで考えた場合、致し方ない根本的な課題であると言えるのかもしれない。

 現場の人間にとっては悩ましい種である事に変わりはなく、駄目な上官を派遣してしまうと、折角のSBUの良さも消えて無くなってしまうだろう。

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