海兵隊と海上特殊部隊との違い
海兵隊と海上特殊部隊は似ているかもしれないが、実は似て非なるものである。海兵隊はタイプ的に水陸両用の機動性に富んだ部隊である。
一方で、海上特殊部隊は、陸上の作戦には明るくなく、海上作戦にのみ特化した部隊であると言える。実際に海兵隊と海軍所属の海上特殊部隊では、訓練の方法が全く異なる。それだけではなく、使う武器や兵器も全く異なる。
日本には陸上自衛隊に水陸機動団と言う海兵隊的部隊が存在するが、水陸機動団の目的は離島奪還であり、SBUとは違う事が分かる。餅は餅屋ということわざが示す様に、それぞれの特徴と長所を理解して効果的な部隊展開をする必要があるのだろう。
海兵隊とネイビーシールズの違いを説明出来るアメリカ人がどれほどいるだろうか?それを考えれば、自ずと答えは出てくる。日本人も同じだ。海兵隊とSBUの違いについて、きちんと説明出来る位の知識はあってしかるべきだ。国民の理解はまだまだ不充分であると言える。
自衛隊の認知度は高くなって来ているが、日本人のほとんどがその実態についてはよく理解を深め様としていない。その知識面の不足こそが、日本人を平和ボケと言う、病的な安全保障感の欠如を生み出す大きな要因になっている事も、事実である。