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世界の潮流

 戦争が100%起きないという事を断言する事は、地球上の誰一人として出来る事ではない。日本の内閣総理大臣でも、アメリカ合衆国大統領でも、国連事務総長でも、無理である。日本の置かれた状況がどうであれ、戦争の起こるリスクというものは、日本が国家として存在している以上は、0ではない事を日本人はもっと知るべきである。

 戦後の日本が一度も戦禍を交えずに過ごす事が出来たのは、平和憲法のお陰ではない。強大な火力を誇る米軍と、それを補完して来た自衛隊の存在があったからこそ成し遂げられたものであり、冷戦下においては、常に西側諸国の脅威はあった。

 そして、中国とロシアの軍事力は日米同盟にとって、最大の挑戦者である。その現実がある以上は、それに備えなくてはならない。日本一国家が平和の為に行動しても周囲がそれを望んでいなければ、日本の行動は無意味になってしまう。

 それでも、世界平和の理想はあるべきであるし、何よりもそこへアプローチする事は大切にすべきである。しかしながら、リアリズムの視点を持つ事も絶対必要である。世界の外交の基本はアメと鞭である。外交というアメのカードを巧みに使いながら、軍事力という鞭を後方に忍ばせておく。そういうスタイルが長年の歴史の中で、人間が生存競争を繰り返し、生き残って行くために産み出した技てあり、伝統になった。今更、そのスタイルを変える事など、論理的に不可能なのである。

 だとすれば日本もその世界の潮流の中にある。そして、何よりも戦争は望むと望まないかに関わらず発生するものである事を忘れてはならない。

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