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日本国民の理解力

 どこまで命をかける事が出来るか。これは、軍人の永遠のテーマである。少しでも迷いがあるなら、その人間は必ず肝心な所でミスを犯してしまう。そういう人間は軍人には、向いていない。

 軍人になるなら、そういう迷いを振りきらなければいけない。もちろん、現場の人間はそういう事を一番感じている訳で、命令があればいつでも死地に赴く準備はしている事だろう。それでもまだ、不充分な事がある。

 自衛官の多くは実戦を経験していない。恐らく30万人の自衛官全員が、本当の戦争を知らない。幸いにも第二次大戦後、我が国は戦争に直接的に関わる事は無かった。しかし、未来永劫にその状況が続くとは限らない。

 世論は今、自衛隊を国軍化しようと模索する事に抵抗が無くなって来ている。その流れは寧ろ、自然の成り行きである。我が国の将来を考えるならば、国軍化や装備の充実は必要だろう。

 だが、実戦経験をしていない部隊が国軍になり、制約下から脱する事は危険を伴う事だと言う事を我々は知っておかねばならない。戦前、戦中の反省を踏まえた上で、日本にはどの程度の防衛力が必要なのかをきちんと考えなければならない。その上で初めて日本国民にとって信頼のおける軍隊が成立するのである。

 赤村や青野が悩む、何の為にというその答えが今の自衛隊には欠けている。現場の悩みは最もな事である。何せ、命をかけるのは、遊びじゃない。そして、遊びで自衛隊にいる訳じゃない。日本国民は、もっと自衛隊の現状を理解する事から、我が国の安全保障を考える必要がある。

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