一騎当千
SBU隊員の実力は、一騎当千とまではいかないが、たった一人で一個中隊(約200人)程になると言う。鍛え抜かれた精鋭だからこそ、こうした戦力を持てるのであろう。
勿論、これだけのハイポテンシャルな部隊を持ってしても、困難な任務というのもある訳であるが、出来る限りそうした事が無いように、日々努力している訳である。
SBUに出来ないなら他の部隊もお手上げだ。そう頼られる以上、「出来ません」というフレーズはNGワードである。しかし、心の中では、「出来ない」とか、「無理」という言葉が、心の中をよぎっている筈であり、少なからずとも多くのSBU隊員は、「不可能な事」に際しても、最大限の努力を払うのが仕事である。
単に強くあれば良いとか、単に体力があれば良いという訳ではない。限界や不可能と可能性の狭間でSBU隊員は、performanceをする事が求められている。
自衛隊初の特殊部隊であるSBUの隊員であるという事は、精強でなければならないという事である。海上や水路潜入では、陸上と違って足場が安定していない。それだけではなく、天候不良によっては、更なる条件悪化も予想される。そうした悪条件の中でさえも、100%に近いperformanceを要求されてしまう。
一騎当千に近い能力が身に付くのも、これならば納得出来るであろう。勿論、SBU隊員の強さの秘訣はそれだけではない。隊員同士でそれぞれが高めあっている事も、彼等SBU隊員の能力が高い事に繋がっている。切磋琢磨という言葉はSBU隊員の為にあるような言葉である。